久しぶりのバカンス。
私はかつてないほどウキウキしながらスーツケースを広げていた。
頭の中ではもう、とっくに出国してる。
シンガポールの海川は吹いてるし、デッキでは潮風に髪を揺らしながらカクテル片手に夕日なんか眺めてるし、なんなら少し遠くを見る横顔まで出来上がっていた。
旅行前の人間って、まだ家にいるくせに現地での人格だけ完成する現象あるよね。
実際の私は、洗濯物たたみながら麦茶飲んでたんだけど。
でも、旅の準備ってそこから始まるじゃないですか。
現実より先に、脳だけ旅立つ。
最高。
…のはずだった。
荷物を詰め始めてしばらくすると、私のウキウキに、じわじわ別の感情が混ざり始めた。
困惑ってやつ。
「あれ、なんか意外と荷物多くない?」
「あと、意外と準備段階でお金飛んでかない?」
しかも相手はクルーズだ。
普通の旅行みたいに、忘れたら現地で買えばいっか~の精神がちょっと通用しづらい。
もちろん船内ショップはあるだろう。
でもあそこは非日常の保険であって、
「あ、子供用の日焼け止め忘れたわ☆」を気軽に回収する場所ではないことくらい、私にだってわかる。
足りない一品。持ってくれば良かったという航海。
しかも子連れだと被害範囲が自分一人じゃ済まないってところが、またなんともキツイ。
だから、初めてのクルーズって、案外、旅慣れより準備慣れの方が大事だったりする。
「初めてのクルーズ、何を持っていけばいい?」
「忙しくて考える余裕ないから、誰かのリスト丸パクリして出発したい」
…わかる。
めちゃくちゃわかるよ。
私、準備段階で何回も検索したもん。t
“クルーズ 持ち物 子連れ”
“クルーズ 忘れ物”
“クルーズ 後悔”
たぶんさ、Google側に、「この人不安しかないな」とか思われてたと思う。
ということで、今回は小学生2人を連れて実際にロイヤルカリビアンに乗船した私が、現場で軽く混乱し、時々後悔し、それでも「これは持って行って正解だった!」と拳を握ったリアルな実体験をもとに、持ち物かた客室ハックまで全部まとめてみました。
願わくは、この記事を読んだ誰かが、乗船前日にスーツケースの前で途方にくれずに済みますように。
そして船の上では、忘れ物じゃなくて海だけ見てください!
